ここ数日、友達に強く勧められてCodexを使ってみたんだけど、実際に自分で体験してみて、これはまさに「アイデア抽出マシン」と呼びたいレベルで感動した。
それまでは、AIがコードを書くことに対して「まあ動くものは作れるけど、保守しにくいよね」くらいの感覚だった。でも実際に使ってみたら、一気に72Mトークンも消費しちゃって、自分のアイデアがどんどん形になっていく。まじで最高のアウトプット大爆発って感じ!
生み出したもの(アウトプット)
まずはこの2日間で具体的に何をしたか話すね。
一番大きいのはこのブログの大幅なリニューアル。グラスモーフィズム(すりガラス風パネル)を取り入れて、リンクのレイアウトを最適化。そして、長年ホコリを被っていた背景デザインを復活させて、ブログを立ち上げた当初の壁紙を設定してみた。一瞬で当時の思い出が蘇ってきたよ。
あとは、最近AIカバー曲(AI翻唱)にハマっているから、もともと自力で書こうとしていたプログラムをAIで書き直してみた。もし自分でゼロから書いていたら、たぶん10日〜半月はかかっていただろうし、GUIも適当に済ませちゃって、こんなに綺麗な見た目にはできなかったと思う。(見た目にこだわるために、わざわざC#を勉強し直してWinUIでフロントエンドを書こうとしたかもしれないレベル。笑)
でも、AIを使うと全然違う。自分のアイデアを入力して、少し待つだけで形になるんだ。しかもAIは気を利かせてロジックのバグまで「ついでに」修正してくれるから、思い描いた通りのものができあがる。このプロセスの中でどんどん新しいアイデアが湧き出てきて、完全に「中毒」になっちゃった。やっぱり何かを創り出すことって、最高の快楽だよね。
最後は、もう何年も更新していなかった個人サイト(このドメインのトップページ https://yexca.net/ )を更新した。めちゃくちゃ良い感じになって本当に嬉しい!
使ってみた感想
全体的な体験として、とにかく「アメイジング(Amazing)」の一言に尽きる。自分が製品を設計して、AIがそれを少しずつ形にしていく。まるでプロダクトマネージャーになったような気分。ぶっちゃけ「人間ってなんで休む必要があるんだろう?」とすら思っちゃった。自分のクリエイティブなひらめきが、人間の肉体的な疲労によって制限されるの、本当にじれったいよね。
使う場面によって実際の体験は異なるけど、全体的には「アーキテクト(設計者)」になったような感覚。プログラミングという作業から、「設計」へとシフトした感じかな。
従来のソフトウェア工学のライフサイクルでいうと、要件定義、概要設計、詳細設計、API設計(フロント・バックエンドの連携設計)、そして最後に実際の開発(コーディング)という流れがある。今のAIは、まさに最後のステップである「実際の開発」を徐々に代替しつつあると言えるよね。(これについては、ソフトウェア開発のライフサイクルを知ると分かりやすい。前にこれに関する記事も書いたから参考にしてね)
公開前にこの動画を見つけたんだけど、僕と同じような視点だった: https://www.bilibili.com/video/BV1YP5W6ZEP9
焦りと不安
このクオリティがあまりにも衝撃的すぎて、「自分は将来、どんな仕事ができるんだろう?」という不安がよぎってしまった。
でも冷静に分析してみると、現在のAIはどこまでいっても「ツール」だ。プログラミングを全くやったことがない人と、経験者が同じものを作ろうとした場合、やっぱり出来栄えは違ってくる。経験者はプログラムの構造を意識してAIに指示(プロンプト)を出せるから、AIにより正確で保守性の高い設計をさせることができる。
そして何より重要なのは「人間のアイデア」だ。AIは入力されたプロンプトに基づいて、人間のアイデアを具現化しているに過ぎない。この部分は、少なくとも現時点ではAIに代替されることはないはず。
とはいえ、いくら理論的に説明したところで、自分の中の不安が消えるわけじゃない。そこで、ちょっと視野を広げて歴史を振り返ってみることにした。
ミクロな視点(小さな変化)
もしAIが比較的「小さな変化」の部類に入るのだとしたら、テレビゲームやネットショッピングが普及した歴史が参考になるかもしれない。
| フェーズ | テレビゲーム | ネットショッピング |
|---|---|---|
| 起点 | 1972年(アーケードゲーム『Pong』発売)または 1983年(アタリショック後の任天堂ファミコン台頭) | 2003年(タオバオ/Taobao創立) |
| 大衆への普及・受容 | 1990年代半ば〜後半(PS1、N64時代。一般的な娯楽として定着) | 2013〜2015年(モバイル決済の普及、独身の日が国民的イベントに) |
| 所要期間 | 約 15-20 年 | 約 10-12 年 |
| 備考 | 一世代の成長と共に歩んだ。「デジタル麻薬」と呼ばれた時代から、ポップカルチャーの重要な一部へと進化 | ターニングポイントは「Alipay(支付宝)」などの決済信用システムの確立と、スマートフォンの普及 |
マクロな視点(大きな変化)
もしこれが「社会を根本から変えるような大変化」だとしたら、産業革命の歩みを見てみるのが良さそうだ。
| フェーズ | 第一次 | 第二次 | 第三次 |
|---|---|---|---|
| 起点 | 1765年(ワットによる蒸気機関の改良) | 1882年(エジソンが世界初の発電所を建設) | 1991年(World Wide Web(WWW)の誕生) |
| 大衆への普及・受容 | 1840年代(鉄道狂時代、工場制機械工業の普及) | 1920〜1930年代(家庭の電化、フォード・モデルTの普及) | 2007〜2010年(スマートフォンの爆発的普及、モバイルインターネットの一般化) |
| 所要期間 | 約 75 年 | 約 40-50 年 | 約 16-19 年(およそ半世代) |
| 備考 | 数世代にわたる。人々は農村から都市へとゆっくり移住し、機械を破壊する「ラッダイト運動」などの長い抵抗の歴史があった | 二世代にわたる。初期の人々は電気に対して強い恐怖を抱いていたが、家電製品や大量生産が中産階級の生活を劇的に変えた | 「インターネット依存症」と騒がれたパニックから、誰もがスマホを持つようになるまで20年もかからなかった |
発展のプロセス
| 変革のフェーズ | 主な特徴 | 社会の反応・人々の心理 | 対応する AI の現状 |
|---|---|---|---|
| 1. 突破と驚き | 新技術がこれまでの常識を超える圧倒的な効率を示す | ギークたちの熱狂、大衆の好奇心、一部での将来への懸念 | ChatGPTがリリースされた当初のネット上での大騒ぎ |
| 2. 衝突とパニック | 既存の産業の利益を脅かし、一部の雇用が現実的な脅威に晒される | ボイコット、訴訟(著作権問題など)、否定的な声、倫理的なパニック | 現在のフェーズ:イラストレーターによるAI生成への抵抗、ライターやカスタマーサポートの失業への不安、データセキュリティへの懸念 |
| 3. 規制と融合 | 法律や規制が整備され、技術自体が抱える課題が解決され始める | 信頼感が生まれ、あらゆる業界で「ツール」として本格導入が進む | 大企業によるエンタープライズAIの導入、各国によるAI規制法の整備 |
| 4. 日常への溶け込み | 技術が社会インフラとして当たり前の存在になる | 当たり前すぎて意識すらしない。それなしでは生活が成り立たなくなる | 未来のフェーズ:スマホで検索することを誰も「ハイテク」だとは思わないのと同じ状態 |
AIのこれからの発展
歴史的な変革を見ると、最初は「パニック」から始まり、やがて「受容」され、最終的には「適応」していくことがよく分かる。そして、そのスパンはどんどん短くなっている。もしChatGPTの登場(2022年末)を生成AIの起点とするなら、この歴史の法則からこれからの流れを予測できる。
- インフラはすでに整っている: これまでの産業革命では、線路を敷き、電線を張り、基地局を建てるなど、物理世界を改造するために膨大な時間がかかった。でも、AIはすでにあるインターネットやデバイスに乗っかる形だから、物理的なインフラをゼロから作り直す必要がない。
- 受容サイクルの劇的な短縮: 第一次産業革命では75年かかった普及が、第三次では16年に縮まった。モバイル時代の「ネットショッピング」の定着には10年しかかからなかった。
- AIが当たり前になるまでの予測時間: 2022年を起点にすると、AIが「パニックを引き起こし、一部の人が面白がるもの」から「日常に溶け込み、誰もが手放せない基礎ツール」になるまでのサイクルは、おそらく 5〜8年 程度にまで圧縮されるはず。(つまり、2027年〜2030年頃にはもう完全に定着しているということ)。
面白い現象があって、新しいものに対する人々の反応ってだいたいこうなんだよね:「見えない(無視する)」→「見下す(バカにする)」→「理解できない」→「手遅れ(追いつけない)」。 まあ、もっと真面目に言うなら「パニックとボイコット」→「すり合わせと適応」→「当たり前の日常」ってところかな。
おわりに
だからこそ、僕たちは歴史の流れに逆らわず、積極的にAIのエコシステムに溶け込んでいくべきだと思う。今ある問題も、時間が経てば少しずつ解決していくはず。今感じている「仕事が奪われるかも」という恐怖は、きっと第一次産業革命の時と同じ。時間が経てば、きっとまた新しい、これまでになかった仕事がたくさん生まれてくるんじゃないかな。